訪問歯科は誰でも利用できるの？
「歯医者さんまで行くのは寒いし、来てくれたら有難いな」などという理由で訪問歯科を利用することは、残念ながらできません。
訪問歯科による診療を利用することが出来るのは、基本的には自力で歯医者さんまで行くことが困難な人です。例えば、介護認定を受けている人や身体障碍があって歩行や移動が困難な人、車いすを使っていて通院が困難な人などが対象となります。また、このほかにもリウマチや脳梗塞などのために療養中の人やリハビリ中で通院することが難しい人なども対象です。要は、介護認定を受けているかいないかではなく、歯科医が通院困難だと判断すれば歯医者さんに来てもらうことが出来ると思って良いでしょう。
歯が痛い時だけではなく、入れ歯を調整して欲しい時や口腔ケアや歯周病の治療や虫歯がないか歯科検診をして欲しいなどもOKです。自宅以外に、老人ホームなどの施設に入居している人で通院困難な人は対象になるので、スタッフに話してみると良いでしょう。但し、デイサービス中に訪問歯科による診療を受けることはできません。
訪問歯科を利用するときの必要性
訪問歯科は、利用する必要性が存在しています。例えば、障害を持っている方や高齢者の場合、歯医者に行こうと思っても行くことが難しいです。
体を自由に動かすことができなければ、移動も困難になってしまうでしょう。訪問歯科を利用すれば、自宅に来てもらい治療してもらうことができるので、体調が思わしくない人や高齢者でも治療を受けることができます。また、診察を受けることで、問題がある部分の治療を開始できるだけではなく、予防歯科的な治療を受診することもできます。現在問題が起こっていなくても、時間の経過とともに虫歯が発生してしまったり歯周病が起こる可能性もあるでしょう。訪問歯科で検診を受けておけば、正しいブラッシングの方法も身に着けることができ、今後起こる可能性のある疾患を予防することができます。事前に疾患の予防を行うことができれば、口腔内を健康に保つことができ痛い思いをすることもありません。色々な役割を期待することができます。